2021年10月15日(金)、世田谷に銀座に志かわ 世田谷野沢店が新しくオープンしました。
「水にこだわる高級食パン」のお店として知られ、日本全国に次々と新店を開店させている銀座に志かわの魅力とは?
今回は銀座に志かわ 世田谷野沢店のオープン初日に訪問し、店舗を取材しました!
本記事では銀座に志かわ 髙橋仁志社長へのインタビューを交えつつ、世田谷野沢店の雰囲気や話題のInstagram、実食レポートをご紹介します。
世田谷Living ライター。
街探検とカメラ/写真撮影を趣味とする。一眼レフを片手に知らない街を探検しては、入ったことのないカフェや雑貨店を巡っている。
ローカル情報やカフェ探訪、雑貨店巡りを専門に執筆するライターとして活動中。
三重県出身。
大学卒業後、3年間三重銀行に勤める。その後外食産業の経営を経て、麻布十番モンタボーの社長に就任。
麻布十番モンタボー社長を務めた後、コイサンズを創業し、パン事業を立ち上げる。
2018年5月に株式会社銀座仁志川を設立し、2021年10月現在、銀座に志かわを日本各地に100店舗以上展開する。
銀座に志かわとは?
銀座に志かわは「水にこだわる高級食パン」を目玉商品とした高級食パン専門店で、2018年9月13日に第1号店である銀座本店がオープンしました。
「パンづくりでは弱酸性の水を使う」という常識を覆し、和食において素材のうまみを引き出す際に使われるアルカリイオン水を原料とした食パンが人気を博しています。
「水にこだわる高級食パン」の反響は大きく、店舗数は2年7か月で100店舗を超えました。今回の世田谷野沢店でなんと115店舗目のオープン。
銀座に志かわは食パン業界の中でも特に急成長しているお店です。
世田谷野沢店の新規オープン、おめでとうございます!
ありがとうございます!
銀座に志かわさんは高級食パン専門店ですが、そもそもなぜ、髙橋社長は高級食パンのお店をつくろうと思ったのでしょうか?
銀座 に志かわを創設する前には、三重・愛知で513BAKERY(コイサンベーカリー)というお店もつくっていて、もともとパンづくりに携わっていました。
それに加えて2013年以降高級食パンは1つの食のジャンルとして根付いていて、関西発の高級食パンを東京にも広めたいと思い、銀座に志かわをオープンしました。
なるほど。もともとベーカリーを経営されていて、パン業界での経験を積まれていたのですね。
そうなんです。高級食パンが1つの食のジャンルとして確立される前から、実は食パンは日本人の主食といってもいいくらい普及していました。
日本人はもともとお米が主食ですが、お米と同じように、食パンも色んな食べ方ができるということを広めていきたいと思っていました。
そのような経緯があって、銀座に志かわが生まれたのですね!
お客様にはどんなシチュエーションで銀座に志かわの食パンを楽しんでいただきたいですか?
銀座に志かわの食パンは、自分用ならプチ贅沢なご褒美、贈り物としては気軽な贈答品になります。
最近はなかなか外食もしにくいご時世なので、自宅で楽しまれるお客様もとても多くいらっしゃいます。
外食しにくい代わりに、今まで買わなかった高級食パンを自宅で楽しむお客様が多いのですね!
ちなみにアルカリイオン水を使っていること以外に、銀座に志かわさんが他の高級食パン店と決定的に違う点はあるでしょうか?
「食パン」と書かれたのれんと、その上の「GINZA NISHIKAWA」というロゴ、手土産として渡せる紙袋にこだわることで、銀座に志かわのイメージを確立させている点です。
たしかにすぐに銀座に志かわさんのお店だと分かるお店の佇まいです!
それに銀座に志かわさんは全体的に和のイメージですよね。
そうですね、銀座の料亭をイメージしているので食パンも銀座の手土産として持ち帰ることができるよう、紙袋にもこだわりました。
そもそも銀座に志かわの食パンはごはんの甘みに近く、和の惣菜との食べ合わせも良いです。
そのような理由から、全体的に和のイメージでブランディングをしています。
なるほど銀座の料亭をイメージしているのですね!
高級食パンというと特別なものに感じますが、髙橋社長はパンというジャンルにおいて、銀座に志かわの食パンをどんな立ち位置にしていきたいですか?
日本なら食パンはどこにでもあるパンですが、「どこにもない食パン」にしていきたいです。
銀座に志かわでしか出せない食パンを作っていきたいですね。
「どこにもない食パン」!面白い視点ですね!
食パンは日々の生活の中で自分のために買うイメージですよね。
一方で銀座に志かわの食パンは、和菓子や洋菓子などの贈答品と同じような立ち位置を目指しています。
たしかに銀座に志かわさんの食パンは、手土産としても喜ばれるイメージがあります。
そうですね、和菓子や洋菓子などの贈答品は2,000円~ですが、銀座に志かわの食パンは864円(税込)なので手軽な手土産としてもぴったりです。
海外への出店も視野に入れられているとのことをうかがいました。
これから海外で挑戦したいことはどんなことでしょうか?
焼かなくても食べられる日本のおいしい食パンを世界に広めることです。
寿司・ラーメンが海外でも広く親しまれているように、食パンも1つのジャンルとして認知されることを目指しています。
海外では日本ほど食パンを食べる文化は無いのですね?
そうですね。
海外だとハード系のパンや、デニッシュ系のパンが主流です。それに食パンはイギリスの山型パンが発祥で、その後アメリカでも食べられていますが、やはり焼かないと食べられないものがほとんどです。
それに対して日本の食パンはそのまま生で食べられるので、これを世界中の人にも味わっていただきたいと思います。
2021年から銀座に志かわさんで販売されている「生抹茶みつ」や「ぷれみあむ生抹茶みつ」など、食パンにつけて食べる和のみつも海外のお客さんには楽しんでいただけそうですよね。
これからがとても楽しみです!
世田谷野沢店について
取材した日は、115店舗目にオープンした世田谷野沢店をじっくり見学させていただきました。
外観はのれんに大きく「食パン」と書かれており、遠くからでも目を引きます。
お店の横には2021年4月に発売をスタートした「生抹茶みつ」の大きなポスターがあります。
ポスターの前にはオープンのお知らせの看板と、おすすめ商品の「生抹茶みつ」の看板も。
世田谷野沢店の店内は白で明るく、木の温かみもありながら上質な空間です。
和の雰囲気がとても居心地いいです。
店員さんもにこやかに出迎えてくださいました!
レジカウンターの下には食パンのサンプルがディスプレイされています。
壁には銀座に志かわの紙手提げ袋も並べられていて、洗練されたギャラリーのような雰囲気です。
こちらはレジカウンター。広々としています。
世田谷野沢店を見学しつつ、髙橋社長にどんなお店作りをしていきたいかを聞いてみました。
お客様にとって世田谷野沢店をどんな店舗にしていきたいですか?
この場所は周りが住宅街なので地域に密着した店舗にしていきたいと思っています。
食パンを買おうと思った時に「銀座に志かわで買おう!」と思っていただけるようなお店にしていきたいです。
なるほど、自分へのご褒美にはもちろん、お土産としても喜ばれる高級食パンをすぐ自宅の近くで手に入れられるのは便利ですよね!
そうですね、世田谷野沢店を通して銀座に志かわがもっとお客様の日常を彩る食パンになればと考えています。
実際、オープン日当日は近隣のお客様が多く訪れていました。
おいしい食パンを自宅のすぐ近くで手に入れられることで、ふだんの生活に楽しみが増えますね!
銀座に志かわ 世田谷野沢店の商品について
銀座に志かわ 世田谷野沢店で手に入れられるのは、2021年10月15日現在、以下の3点です。
・「水にこだわる高級食パン」 1本(2斤)、税込864円
・「生抹茶みつ」 110g、税込1,080円
・「ぷれみあむ生抹茶みつ」125g、税込1,620円
どれも1~2年かけて開発し、丹精込めてつくられた商品です。
それぞれの商品についても髙橋社長からお話を聞きました!
「水にこだわる高級食パン」
銀座に志かわの「水にこだわる高級食パン」は工房で職人が1つ1つ、丹精込めて焼き上げています。
そんな「水にこだわる高級食パン」についても詳しく聞いてみました。
銀座に志かわさんの「水にこだわる高級食パン」は、なんといってもアルカリイオン水が特徴ですよね。
そうです、うちは仕込み水にアルカリイオン水を使っており、上品な甘さが特徴です。
パン作りの常識では、弱酸性の水を使うと聞きました。
真逆の性質を持つアルカリイオン水で食パンを作るのは難しくありませんでしたか?
「水にこだわる高級食パン」を開発するのには2年かかりました。
最初は発酵がうまくいかないこともありましたが、試行錯誤の末、素材の味わいをうまく引き出せました。
食パンのおいしさで言えば、どこにも負けないと思っています!
アルカリイオン水以外にも材料にこだわっていて、
最高級のカナダ産小麦粉
100年の歴史を持つ水谷養蜂園のはちみつ
生クリーム
バター
が使われています。
そのため、焼かずに生のまま食べても十分なおいしさ。
「水にこだわる高級食パン」はどのようにして食べると良いですか?
常温で4日もつので、1日目・2日目はそのまま召し上がるのがおすすめです。
3日目はトースターで焼いて、4日目は冷凍保存すれば約1か月ほど香りや風味もそのままで楽しめます。
時間と共においしさが変化します。
冷凍保存もできるんですね!それなら長く銀座に志かわさんの食パンを楽しめますね。
ちなみに食パンというと朝食べるイメージがありますが、「水にこだわる高級食パン」は夜にもオススメだと聞きました。
そうですね、銀座に志かわの食パンは夜もおすすめで、ワインやチーズ、果実酒、日本酒なら微発泡やにごりがよく合います。
昼夜問わず、いつでも楽しめる食パンです。
「生抹茶みつ」、「ぷれみあむ生抹茶みつ」
2021年から登場した「生抹茶みつ」と「ぷれみあむ生抹茶みつ」は、抹茶ファンから高い評価を獲得している商品。
この2つについても、詳しく聞いてみました。
銀座に志かわさんで、食パン「水にこだわる高級食パン」の他に取り扱っている商品はありますか?
他には2021年4月に出た「生抹茶みつ」と8月に出た「ぷれみあむ生抹茶みつ」の2点です。
こちらは抹茶が好きなお客様から好評をいただいております。
それぞれ甘さ・色・香りが違っていて、食べ比べをしても楽しい商品です。
抹茶ファンのお客様にも、銀座に志かわさんの商品は評判なんですね!!
東京で最も予約を取るのが困難な日本料理の名店「くろぎ」さんと考案した商品なんですよね。
そうです、食パンはちぎって食べる方が多いことからも、ちぎった食パンにつけて食べられる商品を開発しました。
生抹茶みつは「くろぎ」の主人・黒木純氏が1年以上かけて作りました。
ぷれみあむ生抹茶みつは2021年8月に販売をスタートし、大変好評をいただいております。
ぷれみあむ生抹茶みつ!どんな特徴があるのでしょうか?
京都府産100%の宇治抹茶で、中でも全国で数%しか採れない「オクミドリ」という希少な品種の茶葉を使っています。
さらに春に芽吹いた新芽だけを使った一番茶でもあります。
単なる抹茶ではなく、最上級の抹茶を使ってつくられた商品なんですね。
生抹茶みつをアレンジして食べてみるのも、おいしそうですね!
お客様のお好み次第で、色んなアレンジができます。
ヨーグルトにかけても、おいしく食べられます!
色んなアレンジを楽しめる、幅のある商品が銀座に志かわさんの魅力だと思います。
今後、商品のラインナップは増やしていく予定ですか?
今後は食パンにつけて食べる「みつ」をシリーズ化していきたいですね。
「水にこだわる高級食パン」を通して食パンの食べ方を広げていきたいです。
手提げ紙袋、ギフトボックス、食パン専用風呂敷
銀座に志かわ 世田谷野沢店では、食パンを持ち帰ったり、包んだりするアイテムも用意しています。
アイテムは2021年10月15日現在、4つ。
- 手提げ紙袋 1本用 無料(水にこだわる高級食パンご購入の方のみ)
- 紙手提げ袋(大) 税込110円(食パン3本まで収納可)
- ギフトボックス 税込242円
- 食パン専用風呂敷 1枚 税込1,320円
紙袋は料亭のおもたせをイメージした高級感のあるデザイン。
ちょっと気の利いた手土産にぴったりです。食パンがすっぽりと入る大きさなので、型崩れの心配もありません。
食パン専用風呂敷は、全部で4色。
赤色・青色・緑色・黄色があります。
食パンアレンジのレシピが楽しいInstagram
銀座に志かわの食パンを楽しむうえで、見逃せないのが公式Instagram。
Instagramをのぞいてみると、銀座に志かわの食パンを使った色とりどりのアレンジ食パンが載せられています。
Instagramでは「食パンアレンジコンテスト」も行なわれていて、銀座に志かわの食パンをもっと身近に楽しめますね!
Instagramは開設当初と比べ、フォロワーも15倍ほどになりました。
コロナ禍で外食がしにくくなったことから、自宅で楽しめる食パンとしてInstagramを通し、拡散されました。
Instagramの反響は大きいのですね!
はい。たとえば「食パンアレンジコンテスト」は春・秋の2回に分けて行っていて、食パンアレンジは週2回ほどのペースでアップしています。
写真を通して、あらゆる料理と食べ合わせられる食パンの魅力を伝えられるので、お客様からの反応もたくさんいただいています。
なるほど。アレンジ写真と一緒に、レシピも書かれているので参考になります!
食パンアレンジは家にある材料で作れて、食事として、またはおやつとして楽しめるものをInstagramに載せています。
自宅にある食材を使ってすぐにアレンジできるレシピになっているのは、うれしいです!!
高橋社長イチオシの食パンアレンジは?
やはり銀座に志かわなら、きんぴらごぼうとの食べ合わせがおすすめです。
きんぴらごぼうの甘しょっぱさ・シャリシャリ感と、上品な甘みのある食パンの相性が非常に良いです!
ありがとうございます!
和の食材との食べ合わせは斬新で気になっています!!自宅でぜひ試してみますね♪
ほんのり甘く、もちもちした銀座に志かわの食パンは和洋中あらゆる料理に合うため、自由自在にアレンジできます。
ぜひ銀座に志かわの公式Instagramをのぞいてみてくださいね!
実際に食べてみた!
今回は銀座に志かわの「水にこだわる高級食パン」、「生抹茶みつ」、「ぷれみあむ生抹茶みつ」の3商品すべてを実食してみました。
袋から出してみると食パンのいい香り。
早速いただいてみます♪
まずは、そのまま
まずは何もつけず、そのままの味を試してみました!
パンはとても柔らかくて、簡単に手でちぎれます。
一番端の耳の部分もしっとりとしていて、すこし力を入れるだけで簡単に裂けます。
柔らかいスポンジやタオルみたいな触り心地!
ちぎって一口食べてみると・・・
ほんのりと上品な甘みが口いっぱいに広がります!
ごはんと似たような微かな甘み!!
生クリームも生地に含まれているせいか、とてもまろやかな口どけです♪
何も付けなくても大満足!
本当に白いお米を食べている時に感じる甘みを感じられました。
食パンが発酵した芳醇な香りも楽しめて、日本酒にも合いそうな味わいです。
耳もフワフワと柔らかく、ほんのりとした豊かな甘さ・旨味が詰まっています。
きんぴらを乗せて
次は髙橋社長おすすめのきんぴらを乗せてみました。
一口食べてみると、きんぴらのピリリとした辛みと食パンのほんのりとした甘さが見事に中和します。
きんぴらを乗せることで、食パンの旨味がより引き出されているのを感じました!
髙橋社長の言う通り、きんぴらのシャリシャリ感と食パンのフワフワ感の相性はぴったり!!
食パンを和の惣菜と食べたことはありませんでしたが、はじめて食べ合わせてみて、お酒のおつまみにもぴったりだと感じました。
お酒が好きな人にも、銀座に志かわの水にこだわる高級食パンはおすすめです♪
「生抹茶みつ」、「ぷれみあむ生抹茶みつ」をつけて
抹茶ファンの間で噂になっている「生抹茶みつ」と「ぷれみあむ生抹茶みつ」も、食パンにつけて食べてみました。
まずは「生抹茶みつ」から。
とろっとした感触で、食パンにつけるとツヤツヤとしています。
一口食べてみると、甘さの中に抹茶の渋みが隠れていて、大人な甘さ。
食パンに付けて食べると、お菓子を食べているかのような感覚になります。
そしてこちらは、ぷれみあむ生抹茶みつ。
色は生抹茶みつよりもすこし濃い緑で、こちらの方がより固さがあります。
食べてみると抹茶の濃さが一段と凝縮されていて、苦みが甘さの中にほどよく引き立っています。
どちらかというと、生抹茶みつの方がぷれみあむ生抹茶みつよりも甘めでした。
食べ比べしてみると、2つの違いやそれぞれの良さが分かり、楽しめます。
基本情報
住所 | 〒154-0003 東京都世田谷区野沢2丁目1−4 |
電話番号 | 03-6805-2458 |
営業時間 | 10:00~18:00(売り切れ次第終了) |
定休日 | 不定休 |
公式HP | 銀座に志かわ |
ginza_nishikawa |
まとめ
新しくオープンした銀座 に志かわ世田谷野沢店を訪問し、髙橋社長にお話を聞いて、銀座 に志かわの徹底したオリジナリティと常識を覆しながら作った食パンへの熱意が伝わってきました。
実際に食べてみた「水にこだわる高級食パン」、「生抹茶みつ」、「ぷれみあむ生抹茶みつ」はどれも申し分のないほど、見た目から風味まで丹念に作り上げられた逸品です。
「神は細部に宿る」とはまさに、銀座に志かわの食パンづくりに当てはまる言葉だと感じました!
気軽な手土産に、自分へのご褒美に。
銀座に志かわ 世田谷野沢店の食パンは、日常に楽しみと豊かさを添えてくれるはず。